2014年08月05日

青春18きっぷの旅(1)谷川岳一ノ倉沢へ-1

この夏、初めて自分の意思で「青春18きっぷ」を買ってみました。
子供が買った「青春18きっぷ」の残り2枚を使って、身延山・富士川へと、
親子で身延線沿線の日帰り旅行を楽しんで以来、実に8年ぶりです。

値段は消費税の関係で少し値上がりして、11,850円。
5回使えるので、1日(人)あたり、2,370円です。
いかに有効に使うか、行き先を色々悩むのは楽しいことです(^_^)

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8月2日(土)、青春18きっぷ利用の旅、第一弾!
1年前に登った谷川岳山頂、トマの耳・オキの耳に再挑戦することにしました。

5時台の始発で出かけます。
新幹線は使わず、高崎線、上越線の普通で行くので、5時間の道のりです。
高崎で上越線水上行きに乗り換え、水上から長岡行きに乗り換えます。

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前夜の天気予報では、群馬県利根郡みなかみ町の天気は、
15時までお日様マーク、18時から弱雨となっていました。

道中、新たな天気予報を見ると、15時から雨に変わり、しかも雷を伴い、強風。
う〜ん、悩みますね。15時と言えば、下山時の前半にあたります。

これはちょっとヤバそうです。やめておいた方が無難です。
そこで、山頂ではなく一ノ倉沢へ行くことに、急きょ予定変更!

9:56、土合に到着!

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日本一のモグラ駅、「土合」。
まるで地下鉄のようですが、下り線ホームの標高は海抜583mです。

ホームから駅舎のある海抜653.7mの地点まで、標高差70.7mを結ぶ階段が、
462段+24段あります! あの光の射しているところまで +α 登るのです!
10分かかると書いてあります、・・・ が、そこまでではないです。

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地上に出ました。
駅舎を背にして車道を右の方に歩いて行くと、まもなく踏切があります。
この日の踏切(左)と、2月にスノーシューで来たときの雪の踏切(右)。

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さらに少し行くと、土合橋。
そのまま車道に沿って行くと、ロープウェイ乗場、そして
一ノ倉沢出合への「旧道」に出ます。

が、自分は、土合橋の直後に右折、湯檜曽川に沿って行こうと、
この時点ではまだ暢気に考えています(笑)

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橋の袂で川を見下ろすと幅広い滝になっています。
2月に来たときには、こんな滝があることに気がつかなかったなあ。
きっと凍って、雪に埋もれていて、わからなかったのでしょうね。

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さて、橋を渡って右折すると、こんな標識が。「蓬峠方面入口(新道)」

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ここ、2月に来たときにスノーシューを装着した場所です!
あれからまだ半年しか経っていないので、記憶がしっかりしています!

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あのときは、スノーシューを履いた後、すぐに右側、つまり河原の方に、
雪の坂をスルーっと下りたように思うのですが・・・
今見た限りでは、とても下りる場所とは思えません? 不思議?

その代わりに、直ぐ左手に細い滝が現れたりします。
こんなところ、冬には来た覚えがないし、・・・。不思議だなあ?

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そもそも、大小の石ころだらけの河原を歩いていくなんて、絶対に無理!
さてはさては、これは深い雪がなせるマジックだったのだわ。
冬は河原が雪野原で、石ころが雪に埋もれていたから、
スノーシュー履いて、パフパフと、身軽に、楽に歩けたのでした。

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マチガ沢でこの橋を渡ると、「新道」は更なる山中へと続きます。

途中、橋のない小さな沢もあります。
あとちょっとでも増水していたら、渡れなかったでしょう。
このあたり、鉄砲水もよくあると言うし・・・

それにしても、「熊に注意」と書いてある通り、
いつ熊が出てきても不思議ではない雰囲気の場所です。

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では、ここで、ちょっと重要な注意をしておきます。
(一ノ倉沢出合を目指す人のためなので、関係ない人は緑色はスル―して、
先に進んでくださいね)

「新道」に関する情報が圧倒的に不足していて、
「こんなはずじゃなかった」と後悔する人がいるかもしれないので、
自分の経験から少し情報を提供したいと思います。

「新道」
登山経験のある人でないと、ちょっと厳しいです。
ちゃんとした装備(靴や雨具)も必要です。
そうと知らずにうっかり入り込んだら、泣くことになるかも。

「旧道」
こちらは、車も通れる平坦な道。都会の服装でスニーカーでもOK。
一般に、一ノ倉沢ハイキングと言えば、「旧道」を指しているようです。

「旧」だから古めかしくて、「新」だから整備されているのかと思ったら
大マチガイ。まるで正反対!

「旧」道は、昔、越後から上州に旅する人が通った道。
「新」道は、完全なる登山道。

行きは「旧」、帰りは「新」、などと安易に考えない方が良いです。
「新道」を帰りに使うのは、か・な・り、危険です。
はらはらするような、きわどい下りに泣かされると思います。

私は、「新道」を行ったために、クマの心配をしただけでなく、
一ノ倉沢出合への最後の急な登り、・・・ ほとんど胸の位置の高さで、
手を使い、木の根っこにつかまり、登っていきましたから!
あそこを下りる気には、絶対になれません!

どうしてもピストンが嫌ならば、私と同じように、
行きは「新道」を登り、帰りは平坦な「旧道」を利用するのが良いです。


で、ここから、その「一ノ倉沢出合」への最後の急登が始まります。

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ずっと山中なので展望に恵まれません。
2月のスノーシューの河原からは、下(↓)の写真の展望が得られたのにネ。
「新道」はおそらくこの雪景色の真ん中の黒い部分を通っているのでしょう。

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2月にはこの写真(↓)のように白銀に輝いて聳えていた
「上越のマッターホルン」と呼ばれる大源太山も、ここからは見えません。
(ごく最初の方、マチガ沢より手前で、ほんの短時間見えただけです)

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それでも、それでも、何とか登り詰めて、・・・
ついに、一ノ倉沢が、いきなり目の中に飛び込んできました〜

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一ノ倉沢で命を落とした人の慰霊碑。まだ新しい花が供えてありました。
展望はここから先、また途切れ、山道が続きます。

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