2011年07月24日

中高6年間の図書を整理して入学時の思い出にひたる

週末の1日を利用して、10年近くまるで触らなかった子供の本を整理しました。

小学校5年生の子供と母(おばあちゃん)と3人で今の家に引っ越してきたとき、
赤ちゃんから幼児期の絵本と小学校低学年の本はトランクルームに収納しました。

玄関の外にあって面倒なのでつい開けることもなかったトランクルームですが、
中高6年間の本をしまう場所を確保する必要があるので、しかたなく開きました。

専用の鍵で開けるのですが開けたとたん、今にも崩れ落ちそうな光景でした。
あの地震でトランクルームの中では本棚が大きく傾いていたのですね。
地震から4ヶ月もたった今、初めて知りました。

触るのも怖いくらいに本が飛び出していて危険な状態だったので、
おそるおそる上段2段の本を取り出して、安全を確認してから記録写真を撮りました。

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幼児期と小学校の図書で本当に残しておきたいものを改めて見直し、
要らないものは思い切って回収に出し、中高6年間のものも同様に、残すもの、
処分するものを種分けし、トランクルームに収まるだけの量まで減らしました。

そんな種分け作業を延々とやっていたら、こんなものが出てきました。
私がブックカバーを作ってあげた聖書です。

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子供はカトリック系の中高一貫校でしたが、中一のとき宗教の時間がありました。
子供達は宗教の先生からお家でブックカバーを作ってもらうようにと言われました。

コットンのキルティングを同系色のバイヤステープで縁取りし、
小学校低学年の頃にランチョンマットや上履き袋、お弁当袋やお稽古のカバンを
手作りしたことを懐かしみながら、久しぶりに裁縫をしたのでした。

この聖書は章ごとにインデックスを自分でつけるようになっていて、
カラーインデックスのセットも一緒に学校から手渡されました。
インデックスを正確につけるのは中学に入学したばかりの子供の仕事です。

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長い間見ていなかったこの聖書を見つけたとき、身長が私より小さかった、
まだあどけなくて初々しかった中一のときの子供を思い出しました。

中学に入学した後の最初の学園祭で、先輩たちの弦楽伴奏により、
「天使の歌声」を披露した、新一年生の幼い少年たち。

入学ミサでは神父様から祝福を受け、弦楽オーケストラの演奏で迎えられました。

その後先輩となった我が子は後輩達の「天使の歌声」の弦楽伴奏をさせていただき、
入学祝福ミサでのオーケストラ演奏にも参加させていただきました。

憧れて目指し幸いにも合格をいただいた学校でその後6年間育てていただきました。
母子家庭で教育のことが良く解らず不安だったのでここに預けて本当に安心でした。

聖書を開くと最初のページに、当時の校長先生の直筆サインがありました。

この本は、外のトランクルームには入れません!
家の中で一番ほっとできる私の勉強部屋の一番良い場所に置くことにします。

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残念ながら他の図書をすべて家の中に置くわけにはいかないので、
処分せずに残すと決めたものは、トランクルーム行きとなりました。

ちょっと大変な作業でしたが、すっきり片付いて気分が良いだけでなく、
昔の思い出にも浸れ、涼しかったので汗もかかず、充実した日となりました。



この記事へのコメント
幸せな時間さんに一番読んでいただきたかった記事です。
読んでいただけて感謝です☆

聖書カバーの件、そうだったのですか!カトリック校の伝統だったのですね。
お坊っちゃまには、大好きなふくろうの模様の他にもうひとつ作ってさしあげて
やさしいお母様ですね。

それからご自身もご主人様もカトリック系を出られたのですね。
カトリックには教育の長い伝統がありますからね。

私は大学だけカトリック校でした。(信者ではありませんが)
やはり恵まれた環境のすばらしい大学でした。

だから子供の中学受験に際してもカトリック系にはとても惹かれました。
あの学校で育てていただいた6年間はかけがえのないものでした。

中2のときには私が失業したり、母が亡くなったりという危機もありましたが、
無理してでも何とか乗り越えて最後まで通わせたこと、後悔していません。
Posted by MIKO at 2011年07月27日 11:11
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こんばんは〜

本棚のお片づけ、大変だったことでしょうね
お怪我がなくて何よりでした。

私は、地震当日の夜、やはり子供部屋の本棚から本が大量に落ちてきて、片付けが大変でした。


わぁ!!聖書カバーですね!よく保存されてありましたね!!
センスの良い、素敵な色合いのカバーですね。


わが家は、(だれも信者ではないのですが)家族全員がカトリック中高出身ですので、
子供たちの学校も最初からカトリック校に絞って受験したのですが、
私自身の中1の時も、娘の時も、最初の宗教の時間には、
自分で聖書カバーを作る宿題が出ました。

息子の学校で聖書カバーを作ってくる課題が出た時、なんだかすごく嬉しくて
「きたきた〜!!」という感じで、嬉々として作ってしまいました

以前のブログに載せていたのですが、ふくろうが大好きな息子のために、
ベージュにかわいらしいふくろうがたくさんの柄を選んで、表紙の中央に、金色で十字架を刺繍しました。

ちょっとすべりやすい生地でしたので、そのあと、もう少し厚めの別の生地でもう一つ作り、息子は、今はそちらを愛用しております。

私も、難しい思春期に、カトリックの教えを柱とした教育を受けられることは、
本当にかえがたい財産だと思っております。
Posted by 幸せな時間 at 2011年07月26日 23:01
つとさん、新共同訳というものでした。口語体です。
これなら子供達にも読みやすかっただろうなあと思います。
もっとも私はたとえ口語体でもなかなか読めないだろうなあ。
とにかく目がどんどん悪くなってきて細かい字を読むのが辛いのですよ。
根気もなくなってきているので当面の勉強をこなすので精一杯な状況です。
目を何とかして、根気を取り戻さなくては。
Posted by MIKO at 2011年07月26日 10:34
これは新改訳聖書でしょうか?口語訳聖書でしょうか?
息子さんも聖書からなにかをきっと中学校に入って学んだのかなと思います。
カトリックの学校だったんですね!
こんなの出てきたからMIKOさんもたまには読んでみるのもいいかもしれません!
でもあの地震はこんなにだったんですね。改めて地震の大きさを再確認しました。
Posted by つと at 2011年07月25日 18:55
ヒナままさん、ホント、びっくりしましたよ〜!
扉を開けたとたん、頭の上から本箱が飛び出してきそうな勢いだったので!
地震の後、まさか、そこまでは点検しなかったですからねえ。

手作り品を作っていた頃がなつかしいです!
これからはそんなことをする機会もないと思うとちょっと淋しいかな。

母子家庭でしかも男の子。
母も私も男の子というものを知らなかったので、
小さいときならまだしも、思春期以降はどうやって育てていくのか、
よくわからなかったのね。それで男子校のお世話になることにしました。

他の選択肢を知らないから、どれが結果的に一番良かったかは謎ですが、
選んだ道(学校)には満足しています☆
Posted by MIKO at 2011年07月25日 11:30
こんばんわ〜

すごい傾きですね!地震のすごさがあらためてわかります。

聖書のブックカバーも素敵ですね♪

こういうあたたかみのあるハンドメイド好きです^^

お子様も、良い学校に出会えたようで、よかったですね〜^^

母子家庭って、教育とかってあきらめてしまいがちですけど、
憧れの学校に入学って、いいですね*^^*
Posted by ヒナまま at 2011年07月24日 23:25