2010年11月12日

現代文は勉強しただけ伸びるのか?

現代文の出来る出来ないはセンスの問題であるから、
勉強したからといって成績が伸びる保証はない。

このようなことをよく耳にします。

一方で、現代文とは、明治以降の近代化の中で西欧から取り入れられた
「論理」で構成されているので、論理さえ追っていけば必ず解答にたどりつける
との主張も聞かれます。

私は長いこと前者の考え方をしていたので、現代文はまず勉強したことが
なかったし、子供に対しても現代文のことは一番の後回しでした。

その子供が1浪時、国立二次の1ヶ月前から猛烈に現代文をやっていました。

「あと一ヶ月しかないのに、今さら現代文やったって時間の無駄じゃないの?
それよりも、社会とか英語、古文、もうちょっと何とかなるんじゃない?!」

そんな言葉を投げかける母に、子は、きっぱりと、

「そんなことはない。現代文はやればやっただけ伸びる!」

そう言って、黙々とやり続けたのでした。

その結果、現役時と比べて、2次の国語の点数は、
48 → 63 と、15点(31.25%)の伸び、
それが国語全体(120点)に占める割合は、12.5%でした。

国語には古典と漢文も含まれていますが、この伸びは明らかに
現代文によるものだったそうです。

たった一度きりの、身内の者による証明、これが他の人や、他大学の試験、
他の問題にも当てはまるのかどうかはわかりませんが、少なくとも、あの一ヶ月、
現代文を頑張ったということが相当な自信となったことには違いありません。

現代文にまだまるで手をつけていない自分も、やらないうちから「無駄だ!」と
決めつけることはしないで、現代文の読み方、解答の導き方を学んでいこうと、
今まさに始めたところです。

そのために、まず選んだ参考書は、
『出口のシステム現代文(センター対策編)』(水王舎)です。

レビュー1  センター評論問題の解き方
レビュー2  センター小説問題の解き方  に続いて、
演習 評論問題  (1) ~ (4)
演習 小説問題  (1) ~ (4) 

の、合計10題で構成されています。

これを、12月22日までに、つまり今から40日間に、一通り終わらせる
というノルマを課しました。

自分自身での実験の始まりです。
やってみないことには何もわからないので。