2010年05月05日

端午の節句と母への想い

子供の一歳の誕生日を前にした、20年前のあの日、初節句を祝って、
亡き母が鎧兜を贈ってくれました。

日本橋馬喰横山の鎧兜職人さんのところに、まだ歩けない子供を抱いて出かけ、
編み込む糸の配色や、革の染具合などを相談して、作っていただきました。

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子供が小学生の頃までは、毎年欠かさず飾っていたのですが、
大きくなるにつれて、押入れにしまったままの年がほとんどでした。

でも、今朝! ついに、頑張って、飾り付けしました!!

子供をひとりで産み育てると決めた日から、全面的にサポートしてくれた母。

子供が中学2年生の秋、15年ぶりのガイド復帰の初仕事で私が外泊をした、
よりによってその夜に、母は、自宅のお風呂で誰にも気づかれずに他界しました。

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妊婦時代には、栄養のバランスの取れた朝食を用意してくれ、
出産後は、会社に行っている間、ミルクを飲ませ、オムツ替えや洗濯をしてくれ、
保育園に行くようになってからは、夕方のお迎えを担当してくれ、
小学校に入ると、夕方の時間帯や、長い夏休みの間、子供をみてくれました。

一時期、子供のバイオリンのレッスンにも立会い、レッスンの記録ビデオを
撮ってくれていたこともあります。

おばあちゃんがいなかったら、この子は育ちませんでした。
私一人の力で育てたと思ったら大間違いです。

同居の母がいて、保母さんや、行政や、近所のお母さんたちの助けがあって、
はじめて、シングルマザーの子育てが可能となりました。


感情の起伏が激しく、家庭内ではときとして、興奮しやすい私を、
おっとりとなだめてくれる、頼もしい子供に育ってくれたのも、
私一人の力で育てなかったからです。

親の独りよがりで育てるのは危険なこともあります。
家族はもとより、広く社会全体で育てていただくことで、
健全な精神が育っていくのだと思います。

昨日はひどく落ち込んで、何も手につかなかった私ですが、

「いい加減にそういう考え方はやめな! 幸せになれないよ!」

と、今日、子供に諭されました。

子供の日に、子供から教わる。 ・・・ もう、完全に、立場が逆転ですね。
「老いては子に従え」 の諺どおりです。

今日は気持ちをリセットして、図形を勉強しています!

この記事へのコメント
つとさん、こんばんは!
返信遅れてすみません!

そうこうするうちに、お誕生日おめでとうございます(ました)!
宅急便でプレゼントを贈られたのですね。
私はすれ違いばっかりで、まだ何もプレゼント用意していません。
欲しいものを聞いているのだけれど、それすら相談する機会がないままです。

そうですか。市内に下宿されたのですね。良い経験になりますね。
それに定期代4万円は、いくら何でもちょっと〜ですものね。
Posted by MIKO at 2010年05月13日 19:29
かわさん、こんばんは!
返信が遅れてごめんなさい!

うちは鯉のぼりはないんですよ。お庭がないのでね。
それにしても、子供の成長なんてあっという間のことでしたね。
何だか20年の歳月が一足飛びのように思えてなりません。

母の日は、私はツアー、子供はサークル活動で、すれ違い。
子供の誕生日もお互いに別行動だったので、何も出来ませんでした。
何かの機会に、成人の日と母の日と誕生日をまとめて祝うことにしましょうか。
でもどうなることやら。

女の子がいると女親にとっては楽しいことが沢山ありますよね。
大きくなっても!
男の子は親から離れていくから、ちょっと淋しいです。
Posted by MIKO at 2010年05月13日 19:24
MIKOさん
お久しぶりです。ちゃんと五月人形飾られたんですね私はここ何年も飾っていなくて。。。
実は書きそびれていましたが息子は、結局通学2時間、定期一カ月四万円はちょっと。。。ということで下宿しているんです。本人もいないし。。。で飾ってないのです。
でも下宿するとやはり家計のしくみや光熱費がどうなっているのかなどいろいろわかるようで、節約しつつなんとかやっているようです。

あっという間に息子さんと息子の誕生日ですね。連休にちょっと演出したので今回は小さい宅急便を今晩送ろうかなと思っているところです。
Posted by つと at 2010年05月08日 18:32
立派な飾りですね。お雛様同様、出したりしまったりが大変でしょう?長男の初節句、今から20年前のことでしたね。
主人は二人息子の長男でしたが、弟の方が早くに結婚し、しかも息子も二人いたので、主人の実家にとっては3番目の男の孫。それでも、母たちが親戚をよんえ初節句の祝いの席を設けてくれましたし、主人の実家の方では初節句には大きな鯉のぼりとのぼり旗をたてる風習があるので、そうやってあげてもらいました。その鯉のぼりはそれっきり、箱の中です。マンションの我が家では、ベランダサイズが精一杯。でも、長男の時には結局それは買わず、次男の時に初めて買いました。そちらの方は、次男が小学校に上がるまで毎年出してましたよ。なので、武者飾りはないんです。そうそう、娘が生まれた時は、主人の母は、自分の子供もそれまでの孫も全部男だったのですごく喜んで、大きな日本人形を贈ってくれました(お雛様は私の実家から貰いましたので)。主人は長男なんですが、我が家の子たちは男より女の方が歓迎されちゃった、という、なんとも変な話なんです。
明日は母の日。MIKOさんにとってはちょっぴり淋しい母の日かもしれませんが、お母様のお好きだったものを召し上がられたらいかがですか?息子さんは明日の母の日はきっとまた、サプライズで感謝の気持ちをあらわしてくれるんじゃないかしら?
Posted by かわ at 2010年05月08日 17:09