2009年06月21日

生涯学習に疑問符?

最近、親しくお世話になっている方から私の生涯学習の在り方について
ご意見をいただきました。

この年齢で、「広く浅く確実に」に勉強して、苦手な数学と格闘してまで、
今さら広く国公立大学に入学することにはあまり意味がないのではないか、
それよりは、好きな科目のひとつを掘り下げて、1科目の聴講生を目指さないかと。

この点について、実はずっと悩んでいます。

☆ 数学を始めた理由

数年前に息子から、
「お母さん、数学をやらないで一生を終わるつもり?死ぬまでに絶対にやって!」
と言われて、のぞいてみようと思ったのがそもそものきっかけです。

そこへ、高校時代に数学を捨てたことに対する悔しさと、国公立大学を
受験するためには数学が必要という事実が重なり、数1Aを始めました。

面白くて、いったんやり始めると、半徹夜で5~6時間没頭することも。
この様子には息子も呆れて、「俺より勉強してる」とつぶやきました。

ただ、平均すると、3ヶ月に一週間くらいの周期で訪れるこの「数学熱」は
じきに仕事や雑事に邪魔されて、また数ヶ月の間、中断します。

再開すると、計算用紙何十枚も使って勉強した内容をきれいに忘れています。

と、まあ、こんな調子なので、いつまで経っても白チャートすら終わりません。
ただ、嫌いではないのです。やっているときは楽しくて、楽しくて・・・。
何で、これを昔は捨てたのかしらと不思議に思うくらいです。

☆ 国公立大学

ひろじぃさん同様、私の志望校は東大文三でした(です?)。
日本と朝鮮半島・中国との交流史、またはチベットかトルコに重点を置いた
アジア史を勉強したいのです。

早稲田大学の文化構想学部にも同様の勉強ができる科があるのですが、
息子にお金がかかるときに、母親までが私学に行く余裕はありません。

公立では首都大学東京にも同様の科があるので、視野に入れています。

息子は、私が文化史をわざわざ大学に入ってまで勉強することに反対し、
「政治経済学部に行って、広く世のために捧げられる新しい仕事を見つけて。」
と言います。

自分個人や特定の会社の利益のためではなく、広く世のために生きること。

すでに3つの仕事を持ち十分に忙しい母に向かって子が与えた課題です。
そしてこれが実現できたら、母のことを心から尊敬してくれるそうです。

☆ 大学院 or 学士入学 or 社会人入学

私が休みながら(さぼりながらも)某大な数の科目をやっているのを見て、
「いっそのこと大学院から入ったら?」とか、
「学士入学や社会人入学があるじゃない?」という人がいます。

私には大学院から入れる学部がないのです。
独文を卒業しているので、同じ独文なら大学院だって、ちょっと頑張れば
入れるかもしれません。
でも、私がやりたいのはアジアです。西欧とは25年ほど前に決別しました。

☆ センター試験

センター試験は、高校レベルの内容を「広く浅く」勉強するのに最適です。

大学院入試や学士入学や社会人入学にしたくないのは、ひとつには
センター試験を通過しなくても入れるからという点があります。

つまり、専門科目と語学さえ出来れば入れてしまうのでは、
40年前の私から何ら進歩していないことになるからです。
私の失われた過去を取り戻すには、全科目勉強するしかないのです。

☆ 二次試験対策

これには大きな価値を見出しています。現在までに社会科だけでも、
日本史B、世界史Bをやり、さらに今年は地理Bを加えました。

地理Bを加えたのは、息子が、
「地理は絶対に勉強して!地理をやることで世の中のことが見えてくるから。」
と、強く勧めるからです。

大学受験計画が、仕事や雑事にまぎれて、ともすると影を潜めてしまいがちなとき、
「数学がそんなに進まないなら、いっそ、社会科系を全科目、完璧にすることを
目標にしたら?」と息子から言われたことも理由のひとつです。

それにしても、東大二次の論述対策、社会科だけでも大変そうです。
私の場合、たとえ大学を受験しなくても、社会科は勉強したことがただちに
仕事の現場で役立つので、二次対策には特に興味があります。

☆ 将来性への疑問符

私にとっての大学受験、それは

国立コンプレックスからの脱出。より具体的には、
受験数学を克服し、一問一答式勉強から理解し記述する勉強に変える、
この2点により、自分の力を試したいこと、

一般教養および好きな分野の講義を大学レベルで受講したいこと、
もう一度キャンパスライフを楽しみたいこと、以上です。

これでは、子が母に与えた課題「広く世のために」にはつながりにくく、
単なる自己満足としか映りません。

ましてや、国民や住民の税金で勉強させてもらう国公立大学に入ったなら、
何らかの形で世に恩返しをしなくてはなりません。
いえ、私学だって国から多額の助成を受けているのだから同じことです。

アジア史を勉強したら、アジアのどこかで何かに貢献できるのかしら?
自分でNPO法人を立ち上げて、(一例を挙げると)アジアの少数民族の権利のために
奔走するしかないのかなあ?

こんなに悩んでみても、果たして、受験までたどり着けるのかなあ?

仮に受験して合格したとしても、本当に通えるのかな?
学生生活と仕事を両立できるのかしら?

????? 悩みは尽きません。


この記事へのコメント
かわさん、おはようございます!

色々と調整していただき有難うございます。
詳しくは直接メールでご連絡させていただきますね。

楽しみにしています
Posted by MIKO at 2009年06月25日 07:29
さっきママゴンさんのところに寄ってきました。
私もその日は昼までは仕事なので夜の時間帯で大丈夫ですよ。ちょうどその日あたりは娘が試験中なので帰宅もそんなに遅くないし、朝の課外もないので、夕飯の支度さえ済ませておけば、あとは自分たちで適当にやってくれるでしょうから。その日は私の練習もないし、本当に滅多にないちょうどいい日なんです。娘のお弁当も作らなくていいし(笑)。翌日の自分の仕事にさえ響かなければある程度は大丈夫ですよ〜。どうやら19時か19時半ぐらいからになりそうですか?私のほうは気にしないでくださいね。MIKOさんがお仕事あがりで無理されなければいいですけど。
Posted by かわ at 2009年06月24日 14:00
かわさん、わざわざママゴン桜さんい聞いてくださってありがとう。

それで、ママゴンさんのところにも書いたのですが、
この間はAMツアーだったので午後2時頃にオフになったのですが、今度はPMツアーなので、終わるのが6時半ごろになってしまうことが今日わかりました。

どーしょましょう?!
夜の飲み会でも大丈夫ですか??
大丈夫であることを祈っています。今のうちなら、何とか調節可能ですか??
Posted by MIKO at 2009年06月24日 01:29
ママゴンさんに、どこかいいお店がないかしら?と相談コメントさせていただいたら、MIKOさんのイメージにあうようなお店を探して教えてくださるってお返事いただきました。
さすが桜さんです(*^^)v。
Posted by かわ at 2009年06月23日 21:24
かわさん、こんばんは!

かわさんも同じこと考えていらしたんですね。
三人もお子さんがいたら、次から次へと受験で、自分のことはず〜っと後回しですね。そうこうするうちに、親は物覚えも悪くなってくるし、老後のお金も残さなきゃいけないから、段々と夢が遠のいていってしまいますよね。
私もまったく同じ状況ですよ。

でも、お互いに出来る範囲で向学心を維持して頑張りましょうね
今度いっぱいお話ししましょうね〜!!
Posted by MIKO at 2009年06月23日 20:51
おはようございます。私もず〜っと、いつか大学に通いたいと思っていました。でも、子供が小さい時は、「子育てがひと段落したらもういちど勉強できるかな?」と思っていたのですが、いざそろそろ子供の手も離れ、というころになると、自分も「老いてる」んですよね〜(苦笑)。息子や娘が高校生になってその教科書を見ても、ううって感じで(汗)こんなの昔は勉強してたのになあ、とさっぱり思い出せない自分がそこにいるんですよ。大学に行くには授業料払わなくちゃいけない、じゃあやっぱり子供がみんな大学を卒業しなきゃ、一度にそんなに何人分も払えないし、でもそしたらそのころには私っていくつ?ふう〜、そんなことばかり考えてしまいます。
MIKOさんをはじめ、ずっと勉強を継続されてる方には本当に頭がさがります。
Posted by かわ at 2009年06月23日 09:32
ひろじぃさん、おはようございます!

いつも温かい言葉をかけていただき有難うございます。
私は本当は短期決戦で成功するタイプなので、今のようにだらだらとやっているのは良くないし、性格にも合っていないのです。

仕事を2年ほど完全に休めたら、学生以上に勉強に専念できるのですが、仕事を休むということは、単にその間の収入がなくなるだけでなく、人脈など大事なものも失うわけなので、なかなか難しいのですよね。

ひろじぃさんは、よくぞその辺のことをうまく解決されました。
是非また相談に乗ってくださいね!
Posted by MIKO at 2009年06月22日 10:02
MIKO様

こんばんは、ひろじぃです。
取り上げていただいて、有難うございます。
受験する理由は人それぞれ、様々な事情があるとは思いますが、もしかしたら何かお役に立てる事もあるかもしれないので、私でよろしければ、ひと声掛けてくださいね!
Posted by ひろじぃ at 2009年06月21日 20:41
marikoさん、こんばんは。
いつも何かにつけて応援をありがとうございます

marikoさんも同じような思いをされたのですね。でも私の頃には入試に数学がありましたよ。ですから私には手が届きませんでした。受けた人はみな国立1期校(主に旧帝大系)も併願していて、両方受かった人の中で裕福な人は国立を蹴ってそちらへ行きました。頭が良くて、勉強家で、国立1期蹴って、しかもお嬢様。そんな人たちは、私にとって永遠に憧れの存在でした。

でも、どこであれ、そこで素敵なめぐり合いの数々があったとしたら、きっとそれが一番良いことで、そうなるように決まっていたのだと思いますよ。

年を取ると、やりたいことも変わってきますね。
二十歳過ぎたら人間は変わらないといった人がいますが、うそだと思います。これからでも、まだまだ変われると思います。お互いにこれからも良い方にどんどん変わっていきましょう
Posted by MIKO at 2009年06月21日 20:32
MIKOさん、こんにちは。
今週も各地でのお仕事が待っているのですね。
どうぞお体にお気をつけてください。
ご活躍を心からお祈りしています。
3つのお仕事を掛け持ちという、それだけでも大変だと思うのに、ハードスケジュールの合間を縫って、生涯学習に取り組んでいらして本当に尊敬します。励みになります。
MIKOさんとは比べ物にならないレベルですが、私も高校時代、体調などの理由もあり、数学と世界史で落ちこぼれました。私立文系に決めたのですが、数学を捨てたことや、結局受験も中途半端になってコンプレックスを引きずりました。ただ、大学でかけがえのない友人や恩師にめぐり合えたのは有難かったです。歳を経るとまた考え方も変わるもので、今やり直すとしたら興味の向く分野が変わってくるかもしれません。
MIKOさんの世界に向ける視野の広さを尊敬しています。大学受験か、社会人入学か、どちらも私にとってはすごいと思うばかりですが、選択肢があって悩みますね。息子さんの励ましやアドバイスも心強いですね。またお話を楽しみにしています。応援のポチッ!
Posted by mariko at 2009年06月21日 09:32