2006年08月30日
小学校入学
昨日、ベルリン在住の知人(日本人)から心温まるお便りをいただいたので、ちょっと長いですが紹介します。
8月26日、ベルリン市では小学校の入学式でした。
Schultascheと呼ばれる日本でいうランドセルを背負った新一年生が多く見られました。
私の小さなお友達Bも五歳半でこの入学式を迎えました。ご両親に招待され
Bの入学式に同伴した私は、初めて親側の気持ちというのを味わいました。
こういう式の記憶というのは案外子供は覚えていないもので、「名前を呼ばれて
不安そうにしていたのよ」などと親に言われてもピンとこないことがあるものですが、
子供より緊張した様子の親の姿を見ていると、成長の思い出はきっと親の頭と心
にの方がより深く刻まれているのだろうなと感じました。
日本と同じように講堂に集められた新一年生とその親たちは、上級生や先生たちの温かい歓迎を受け、その後子供たちだけ担任の先生に連れられて教室に移動してゆきました。ここで初めて親と子が切り離されました。一人で28人のクラスメートに混じって歩いてゆくBを見ていると、急に何でもできる男の子に成長してしまった気がしてさみしい気持ちになってしまいました。ご両親に聞いてみると、お母さんはやはり私と同じ思いを抱き、お父さんはその気持ちはBが幼稚園に行くようになった時に経験したから今回は大丈夫だと笑っていました。
ドイツでは入学式の日、Schultueteといって厚紙で作った三角柱の入れ物にプレゼントを入れたものを親からもらいます。Bの学校では事前に親がそれを学校に持って行っておき、式当日に先生から生徒一人一人に渡されました。誕生日やクリスマスといった大きなイベントの時にしかプレゼントをもらい慣れていない子供たちは、大喜びで中身を広げていました。ずっとほしかったカセット、上質のクレヨン、ノートやお菓子、なんだか一昔前のプレゼントを見ている様な気になってしまう素朴な贈り物ばかりで、でもそこに含まれている親の思いと優しさにとても温かいものを感じました。子供の時には子供のときにしかない鋭い感覚というものがあって、今のBはきっと、特別な目で同い年の子供たちを眺めているんだろうなと、なんだか不思議な気持ちで彼を見ていました。
子供の成長を喜び、またちょっぴりさみしくも思う気持ちは、ドイツも日本も同じですね。このお便りを読んで、私も随分昔に南ドイツのペンフレンド宅を訪問したときに、ちょうどそこの長男が小学校の入学式を迎えたので、頼まれて同伴したことを思い出しました。これがそのときの写真です。今ではこの子も30才。親として入学式に参列してもよい年頃です。果たして彼はこのときのことを覚えているでしょうか。折り紙とけん玉が大好きな子でした。
その南ドイツの入学式からだいぶ経ってから、今度は自分の子供の入学式を経験しました。親友の子供が入学式に来た背広を貸してもらい、親戚からプレゼントされたピカピカのランドセルをしょって、写真館で記念撮影。何だか自分の子供がまぶしく思えた一日でした。
8月26日、ベルリン市では小学校の入学式でした。
Schultascheと呼ばれる日本でいうランドセルを背負った新一年生が多く見られました。
私の小さなお友達Bも五歳半でこの入学式を迎えました。ご両親に招待され
Bの入学式に同伴した私は、初めて親側の気持ちというのを味わいました。
こういう式の記憶というのは案外子供は覚えていないもので、「名前を呼ばれて
不安そうにしていたのよ」などと親に言われてもピンとこないことがあるものですが、
子供より緊張した様子の親の姿を見ていると、成長の思い出はきっと親の頭と心
にの方がより深く刻まれているのだろうなと感じました。
日本と同じように講堂に集められた新一年生とその親たちは、上級生や先生たちの温かい歓迎を受け、その後子供たちだけ担任の先生に連れられて教室に移動してゆきました。ここで初めて親と子が切り離されました。一人で28人のクラスメートに混じって歩いてゆくBを見ていると、急に何でもできる男の子に成長してしまった気がしてさみしい気持ちになってしまいました。ご両親に聞いてみると、お母さんはやはり私と同じ思いを抱き、お父さんはその気持ちはBが幼稚園に行くようになった時に経験したから今回は大丈夫だと笑っていました。
ドイツでは入学式の日、Schultueteといって厚紙で作った三角柱の入れ物にプレゼントを入れたものを親からもらいます。Bの学校では事前に親がそれを学校に持って行っておき、式当日に先生から生徒一人一人に渡されました。誕生日やクリスマスといった大きなイベントの時にしかプレゼントをもらい慣れていない子供たちは、大喜びで中身を広げていました。ずっとほしかったカセット、上質のクレヨン、ノートやお菓子、なんだか一昔前のプレゼントを見ている様な気になってしまう素朴な贈り物ばかりで、でもそこに含まれている親の思いと優しさにとても温かいものを感じました。子供の時には子供のときにしかない鋭い感覚というものがあって、今のBはきっと、特別な目で同い年の子供たちを眺めているんだろうなと、なんだか不思議な気持ちで彼を見ていました。
子供の成長を喜び、またちょっぴりさみしくも思う気持ちは、ドイツも日本も同じですね。このお便りを読んで、私も随分昔に南ドイツのペンフレンド宅を訪問したときに、ちょうどそこの長男が小学校の入学式を迎えたので、頼まれて同伴したことを思い出しました。これがそのときの写真です。今ではこの子も30才。親として入学式に参列してもよい年頃です。果たして彼はこのときのことを覚えているでしょうか。折り紙とけん玉が大好きな子でした。
その南ドイツの入学式からだいぶ経ってから、今度は自分の子供の入学式を経験しました。親友の子供が入学式に来た背広を貸してもらい、親戚からプレゼントされたピカピカのランドセルをしょって、写真館で記念撮影。何だか自分の子供がまぶしく思えた一日でした。
この記事へのコメント
MIKO様
私も自分では、若いと思っているのです。
そうですね〜、あの時のままで記憶は止まっていますね。
少年は、あの姿のままですし。。。
懐かしい記憶は、曖昧ながらもしっかりと私の気持ちの中で
生き続けていますね。これからも。。。
私も自分では、若いと思っているのです。
そうですね〜、あの時のままで記憶は止まっていますね。
少年は、あの姿のままですし。。。
懐かしい記憶は、曖昧ながらもしっかりと私の気持ちの中で
生き続けていますね。これからも。。。
Posted by Mari at 2010年01月31日 15:06
Mariさん、不思議ですね。
はたから見たらオバサンなのに、自分の中では少しも年とった気がしないのです。
今でも気分は娘のようですよ(笑)
だから、少年たちの姿もあの時点で止まっています。
夢は夢のままで♪
はたから見たらオバサンなのに、自分の中では少しも年とった気がしないのです。
今でも気分は娘のようですよ(笑)
だから、少年たちの姿もあの時点で止まっています。
夢は夢のままで♪
Posted by MIKO at 2010年01月31日 14:50
そうですね。
時の経過を感じますね。
自分はいつまでも若い!?つもりでいるのですが。。。
MK君は私より少しお兄さんでしたが、50代半ばに
なろうとしていますね。
昔の面影はあるのでしょうか。
当時の記憶さえも記憶が不確かになりつつあります。
時の経過を感じますね。
自分はいつまでも若い!?つもりでいるのですが。。。
MK君は私より少しお兄さんでしたが、50代半ばに
なろうとしていますね。
昔の面影はあるのでしょうか。
当時の記憶さえも記憶が不確かになりつつあります。
Posted by Mari at 2010年01月30日 14:59
Mariさん、おはようございます!
私が小学校の入学式に付き添ったあの坊やは、今年あたり40歳になるのじゃないかしら。
ウィーン少でテレビに出た帰りにお家に立ち寄ったときは、24歳くらいの立派な青年でしたから。
つくづく時の経過を感じます。
私の子供の入学式のスーツを貸してくれた友達の子供も社会人ですからね。
ということは! MK君も50代の半ば?! ああ!
私が小学校の入学式に付き添ったあの坊やは、今年あたり40歳になるのじゃないかしら。
ウィーン少でテレビに出た帰りにお家に立ち寄ったときは、24歳くらいの立派な青年でしたから。
つくづく時の経過を感じます。
私の子供の入学式のスーツを貸してくれた友達の子供も社会人ですからね。
ということは! MK君も50代の半ば?! ああ!
Posted by MIKO at 2010年01月30日 14:03
こんばんは。
素敵なお話しですね。
ペンフレンドのご子息の入学式に同行された思い出は、 感慨深いものがあったでしょうね。
国は変われど、入学式の子を祝う親の気持ちは嬉しくもあり、誇らしいものだと思います。
MIKO様のお子様のお写真、スーツがとても似合ってランドセル姿も板についていますね。
私が子供の頃の小学生とは違って、洗練されておられますね。
私にもまぶしく見えます。
現在は大学生でいらっしゃるのですよね。
時の経過を感じますね!!
素敵なお話しですね。
ペンフレンドのご子息の入学式に同行された思い出は、 感慨深いものがあったでしょうね。
国は変われど、入学式の子を祝う親の気持ちは嬉しくもあり、誇らしいものだと思います。
MIKO様のお子様のお写真、スーツがとても似合ってランドセル姿も板についていますね。
私が子供の頃の小学生とは違って、洗練されておられますね。
私にもまぶしく見えます。
現在は大学生でいらっしゃるのですよね。
時の経過を感じますね!!
Posted by Mari at 2010年01月29日 20:06